2020/10/24
コロナ太り どう解消?
「運動×食事」で健康的に体重コントロール

新型コロナウイルスの感染拡大にともなう外出自粛の影響で、コロナ太りを訴える人が少なくありません。今回は自粛ムードの中で健康的に体重コントロールができるアドバイスを夕陽ヶ丘佐藤クリニック(天王寺区六万体町5番地)副院長、佐藤芳樹医師にしていただきました。
―自粛ムードの中、コロナ太りしてしまったとの声を聞きますが。
当クリニックでも会社勤めの方はテレワークや外出自粛ムードの中で体を動かす機会が減り、体重が増えたという患者さんも増えてきています。体重が増える原因は運動不足であったり、食べ過ぎであったり様々です。当院では「運動」と「食事」の2本建てで健康的に体重コントロールを指導しています。
―運動はどのように。
運動にはウオーキング、ジョギングなどの、呼吸をして取り込んだ酸素でブドウ糖を燃焼させる(エネルギーを消費させる)「有酸素運動」と、持続的な負荷をかけ筋肉量を増やし基礎代謝を上げる「筋トレ」があります。2つの運動をメリハリをつけながらご自分のペースでミックスしてやったらいいと思います。有酸素運動は近所を散歩がてらにある程度の距離を歩いたり、速足やジョギングするのがいいでしょう。家にこもっていることからくるストレスの緩和にもいいですね。背筋を伸ばして腕を大きく振りながら大股で、少なくとも通勤時間の分は、実践したらいいと思います。スマホアプリを使うと、歩いた距離や時間、消費カロリーの目安などが分かるので、モチベーションアップにつながります。

「食べる順番も大事」と話す佐藤先生
筋トレは家の中でもできるものも多く、ちょっとした空き時間でもやることが可能です。適切な運動量というのは個人差がありますので、決して無理をなさらずに毎日続けられる程度の量や強さで行ってください。継続することが大切で頑張り過ぎないことです。ストレッチ体操も、道具も不要ですし、お薦めです。
―ずっと家で過ごしていることがストレスになり、ついつい食事や間食の量が増えたという人も多いと聞きます。
確かに、個人差はありますが、ストレスと過食との関連は以前から指摘されています。
食事に関しては、野菜やきのこ、海藻類などの食物繊維、ビタミン、ミネラルを含んだバランスのよい食事をお勧めします。麺類だけ、ご飯だけなどの単純糖質のみの食事やパン、麺、ご飯などを同時に食べる重ね食いはなるべく避けて、品目の多い食事を心がけていただきたいですね。食物繊維を多く含んだ食品は血糖値の急激な上昇 を抑え、その後に食べた炭水化物などの吸収を遅らせてくれます。糖尿病の人では、食事のときにも野菜などの食物繊維から食べ、最後に糖質の食べ物を摂るのがいいといわれています。
人間の体には生活リズム、食物を消化・吸収する時間帯があります。毎日、できるだけ同じ時間帯に食事をして、就寝3時間前の食事は控えてください。
睡眠不足もストレスと同様に食生活の乱れ、体重増加の原因になりますので、適切な睡眠は大切です。
週に一度は体重を計り「運動」と「食事」で健康的に体重コントロールしていただきたいですね。

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