週刊大阪日日新聞

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2020/10/24

美への挑戦者 Challenger to Beauty 第1回

美容師業界のカリスマ 僧頭 久恵さん


▲ステップアップグランプリ2010でデモンストレーションを披露する僧頭さん(左)=北区のリーガロイヤルホテル

 「新聞をよく読むのは女性、しかも年輪を積み重ねた方々。それなのに現代の新聞は、あまりにもベテラン女性の視点を欠いている」

 こうした反省からこの企画は生まれた。女性は美しいものが大好きだし、自身も美しくあり続けたいと願っている。そこには努力も指標も必要だ。

 「ではどうすれば?」─。この素朴な疑問に立ち上がったのは、カサ・リコ美容室IM(大阪市西区新町4─17─7)オーナーで美容師の松尾利子・大阪府美容環境衛生同業組合理事(72)だ。紳士服製造販売「グッドヒル」グループの副会長で、メディア複合体「新日本海新聞社」グループの副社主でもある。本名は吉岡利子。美容師として活動する時は、旧姓の「松尾」を用い『美』を追求するプロ技術者に変身する。しかも現役の新聞記者として、日頃から取材執筆活動を意欲的に手がけている。

 記念すべき第1回は、同じ美容師業界のカリスマ、僧頭久恵さんが登場。

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「おしゃれな表現とは、何か他人との違いを持っていること。個性を自負しつつ新しい価値を生み出す。新たな情報とアイデアを取り入れながら自分の美的表現を楽しむことです」

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  • ▲ヘアデザイナーとしての熱い思いと歴史的変遷を語る僧頭久恵さん(右)。同業の後輩として質問を交えながら聞き入る吉岡副社主

  • ▲数々のコンテストで受賞したトロフィーを前に、自身が執筆したヘアスタイル誌を手に語り合う僧頭さん(右)と吉岡副社主

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▲デザイン画を絵はがき風に加工した僧頭さんのダイレクトメール用はがき

「ヘアスタイルという物作りが好きで楽しかった。だから私は先生がいない。コンクールが続いても教えてくれる先生はいない。だから自分で何でも考えて朝まででもやる。全然苦にならなかった」

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「先生の作品はすぐ分かる≠ニ言われる。それがオリジナルということ。最初は真似から入って同じ事を確実にやり続ける。そこからステップ・アップしていく」

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「修業時代は先生の技術を見て盗むんです。私は眼がカメラみたいに、一度見た物はその場で覚えられます」

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「3歳のころからパーマ屋さんになりたい≠ニ思ってたね。それを認めてくれた父。若い頃は生意気やったと思う。でも父は誰かに私の事で小言を言われても小さい頃から人の言う事は聞かない娘。縁は切った≠ニ受け流してくれ、かばってくれた。有り難かったね」

  • ▲カーラーに巻いた髪をアイロンで仕上げる得意技。余人の追随を許さない

  • ▲髪の長短に関係なくまとめ髪を仕上げるテクニックは圧巻

  • ▲まとめた髪にオリジナルリボンのアクセサリーをあしらったネープミニヨンスタイル。

「私はアホやから≠ニ言える事は大切。ず〜っと年下の若い子がやってる事を見て、彼女らの感性から学ぶこともある」

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「プロとは求められた事を誠実にやり遂げること。例えば料理やけど、私は一通りはやる、やったら味が出るから。知らない物は真似たらいい。いろいろやってみて向いてないな≠ニ感じたらパス」

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@まとめとリボンに、前髪を上げたバングのテクニックで仕上げる。この応用こそ僧頭流の真骨頂/Aアイロンテクニックによるオリジナルセッティングの仕上がり。面と動きのバランスがすばらしい/Bちょっとカーリーに仕上がる応用編

「すべて100%を目指す必要はない。頑張っても乗り越えられない事が世の中にはある。努力はウソをつくからね。検討します≠ニいう便利な言葉も覚えました」

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「海外旅行が好き。違う土地に行って、新たな刺激を素直に受け入れる感性がないと、美容の仕事はできない。放電ばかりしていたら、充電できなくなる」

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「ヘアスタイルは顔の額縁。美容師はおしゃれはヘアから≠ニ常に心がけています」

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「コンテストを主宰してきたのは、上を目指す若い美容師にブランド力をつけてあげたいから。オリジナリティーを持っている若い人は、口から心臓が飛び出すほどのプレッシャーでも勝ちたいから戦えるんです」

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「叱られたら腹立つけど、見方を変えたら自分を見てくれている≠ニいう事やから、無視されるよりずっといい。要はソレに応えることが大事」



コンテスト荒し≠フ異名を取った若かりし頃の僧頭さん

僧頭久恵(そうず・ひさえ) 10代で美容師免許を取り、20歳で美容室を開設。その後もデザイン専門学校に通い腕を磨いて、リボンや花をアクセサリーに用いて独自性を確立、世界を目指した。国際理美容選手権に優勝し、1970年大阪万博に合わせて開かれた万国理容美容選手権で国際賞と特別賞(大阪府知事賞)デイスタイル部門準優勝。翌71年と73年に全日本美容技術選手権で総合優勝。各種コンクールで華々しい成績を上げ続け、内外で認められる存在に。2005年に厚労省選定「現代の名工」、07年卓越技能で業務精励したとして「黄綬褒章」。キャリアは既に半世紀を超えるが、「好きなものの形を残す」という趣旨から『実用・サロンヘア技術』(女性モード社)など出版多数。今も大阪府美容環境衛生同業組合の教育委員、技術委員を務める。コンテスト「ステップアップグランプリ」を後輩たちのために主宰し後継者育成に務めている。「美容室HISAE SOZU」は大阪市天王寺区四天王寺1−9−20

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