2021/2/13
チョコ選び ひとときの休息
医療従事者向け販売会

▲近鉄百貨店の特別販売会で買い物する医療従事者ら=2日、大阪市阿倍野区のあべのハルカス
近鉄百貨店(大阪市阿倍野区)は2月2日、新型コロナウイルスの感染リスクを回避するため来店が難しい医療従事者向けに、バレンタイン商品の特別販売会を本店の入る「あべのハルカス」で実施した。緊急事態宣言の延長が決まるなど医療現場は厳しい環境にあるが、色とりどりのチョコレートが並んだ会場を訪れた看護師らは、つかの間の休息のひとときを楽しんだ。
混雑を避けることができるよう会場は百貨店外に設置し、定員は1時間ごとに上限50人に設定。同ビル内のクリニックや近隣の病院などに声掛けした上で事前予約制とし、職員も声を出しての接客を控えるなど細心の注意を払った。
バレンタイン商品は、近鉄百貨店本店などで14日まで実施しているバレンタインフェアから、25ブランド約100種類を用意。来場者はテーブルに並ぶサンプル品を確認してチェックシートに書き込み、職員から商品を受け取っていた。
今年のバレンタインは諦めていたという看護師の女性(24)は「私が出掛けて、ほかの人に迷惑はかけられないと思っていたので、このような機会はありがたい」と感謝。別の看護師の女性(44)も「頑張っている病院の先生の分も買え、少し気持ちが明るくなった」と喜んでいた。
同百貨店事業本部営業推進部の前川那央係長は「医療従事者の方々にも、バレンタインを楽しんでいただき、チョコレートがリラックスの時間に少しでも役立てばうれしい」と話していた。
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