週刊大阪日日新聞

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2021/4/24

ビジョンカレッジJAPAN開校 

障害のある若者が対象の福祉型カレッジ


▲「生徒にいろんな経験をさせてあげたい」と話す運営責任者の真田さん、梁学長、講師を務める吉原啓子さん(左から)=大阪市東成区

 障害のある18歳以上の若者を対象とした福祉型カレッジ「ビジョンカレッジJAPAN」(梁東勲学長)が4月、大阪市東成区に開校した。障害種別は身体・知的発達・精神を問わず、期間は2〜4年。一般高校や特別支援学校卒業後、周囲の大人が敷いたレールに乗るのではなく、自分自身で未来を切り開く場を目指し、自立・生活訓練や就労支援と並行して「人生を楽しむ」余暇支援にも力を注ぐ。

 入り組んだ道路に町工場や民家が密集する同区神路(かみじ)。視界が開ける平野川沿いにある5階建ての教会「カリスチャペル神路」が“校舎”だ。梁学長は同教会の牧師である。以前から親交があった児童発達支援など福祉業を展開する「ステージケア」(同区)の真田明子代表とともにカレッジを立ち上げた。

カフェや屋上菜園も

 JR玉造駅前で発達障害のある生徒の受け入れに特化した通信制高校「しんあい高等学院」を、2017年に開校した真田さん。各自の適性に合わせた教育に手応えを感じながらも、卒業後の進路でつまずく生徒を多く見てきた。

 また、特別支援学校に目を向ければ、入学直後から就労が既定路線の指導が始まる。真田さんは「(卒業後の高等教育は)つくりたいよりも、絶対いると思っていた」と語気を強める。

 礼拝堂は2〜3階の吹き抜けでカレッジは4階。就労継続支援B型事業所としてカフェを併設し、5階の屋外スペースでは菜園を作る計画もある。障害福祉制度を利用した多機能型事業所だが、大学や専門学校のような雰囲気を意識した。

実践から就労へ

 生活訓練は整理整頓や金銭の扱い、コミュニケーションなど自立に向けたスキルを身に付け、就労支援はデザインやプログラミング、介護、調理のほか企業へのインターンシップや起業支援も行う。「実践から生まれる興味を就労につなげたい」と真田さん。

 最も重視するという余暇支援では、音楽活動や絵画、染織などのアート、アウトドアに加え、梁学長のネットワークで海外への研修旅行も実施する予定だ。

 誰しもに少年期から青年期の葛藤があり、自分がやりたいことを探す時間があってもいい。真田さんはカレッジの意義をこう強調する。「工賃を上げることだけが目的ではなく、喜びをもって働くことが大事。障害がある子に『人生にはこんな楽しいことがあるんだよ』ということを多く経験させてあげたい」

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