2022/5/14
駐輪場探し役立てて
北区が検索マップ、放置対策も

▲北区が運用しているネット上で検索可能な駐輪場マップ
大阪市北区はスマートフォンで簡単に検索できる駐輪場マップを作成した。地区ごとの駐輪場の位置や、専用アプリケーションと衛星利用測位システム(GPS)機能を組み合わせて現在地周辺の駐輪場を探すことができる。また、一部の駐輪場では空き状況の確認も可能になっている。
北区は自転車の放置数を流入数で割った放置率が17%と24区でワースト。2023年度までに8%に半減させる目標を立てている。これまでも駐輪可能な数を年間で約200台増やすなど対策をとっている。
一方で課題となっているのが駐輪場の稼働率。目標達成には70%後半が必要だが、66%ほどにとどまっている。また、一部の駐輪場では昼夜の利用状況がアンバランスになっていた。
稼働率向上のため、聞き取り調査を行ったところ、駐輪場の位置や空き状況が不明であることもネックとなっていたことが判明。駐輪場・駐車場の運営会社サイカパーキング(東京都)と連携し、ネットから検索できるマップを作成した。
マップには区内の地図に約150の駐輪場が落とし込まれ、現在地から検索可能。阪急梅田など五つのゾーンを定め、それぞれからも探せる。また、26カ所では5分ごとに駐輪数が更新され、駐輪可能か否かが確認できる。
今後、区では交流サイト(SNS)上や梅田などの主要駅のディスプレーでPRするほか、放置された自転車にQRコードの記載された札を付けるなどして啓発に努める予定。紙版も区役所で配布している。
前田昌則区長は「25年の大阪・関西万博開催を前に放置自転車問題を是正し、美しい北区を実現する一歩としたい」とし、同社の森井清社長は「このマップが次世代型駐輪システムになれば」と期待していた。
■大阪万博「大阪パビリオン」外観公表 屋根から水が流れる幻想的空間
■児童「命の尊さ受け継ぐ」 阪教育大付属池田小事件から21年