2022/6/11
止まらぬ値上げラッシュ
パン、小麦粉、飲料、菓子…食品1万品目を突破
値上げラッシュが止まらない。6月からは即席めん、調味料などの食品1500品目以上が値上げされた。帝国データバンクの調べによると、さらに7月からはパン、8月からは冷凍食品、10月からは酒類が値上げされるなど1万品目を突破したとの調査結果を発表した。平均の値上げ幅は13%で値上げのピークは夏だが、秋以降も再値上げが広がる勢いだ。

家庭でできる防衛術
「値上げ前」に先手
家計の負担となる食品の値上げが本格化している。帝国データバンクによると、6月に値上げする食品は1500品目以上で、7月以降も2000品目を超える値上げが予定されている。
値上げの主な要因は新型コロナウイルス感染拡大による物流の混乱や、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格の上昇を受けての「輸入物価の上昇」▽急激な「円安」による海外から入ってくるものの値段の上昇▽国内の働ける世代の生産年齢人口の減少による「人件費の上昇」―の3つがあげられる。
この夏ごろまでをピークに値上げの高止まりとなりそうだ。国際市場での値上がりが、消費者価格に反映されるのは、ガソリン価格で、エコノミストらは「電気やガス代などは半年ほど遅れて価格が改定されるので、夏から秋にかけてさらに値上げが続きそうだ」とみている。
そうなると、家庭でできる防衛術を講じておきたい。キーポイントは値上げ情報を知り、先手を打つことだ。情報を先に入手し、何をどう買うか計画を立てておくことが大事だ。
「ポイント」や「クーポン」「サービスデーの活用」、ポイントが付くキャッシュレス決済などもお勧め。
値上げ前の商品の「買いだめ」については、@賞味期限のチェックAその商品じゃないとダメ?―この2点について一旦、立ち止まって考える。賞味期限が長い缶詰、トイレットペーパー、ティッシュボックス、生理用品やおむつなどの紙製品は食品と違い、使用期限がないのでストックしておくといい。
■大阪万博「大阪パビリオン」外観公表 屋根から水が流れる幻想的空間
■児童「命の尊さ受け継ぐ」 阪教育大付属池田小事件から21年